エアコンクリーニング「実績○万件」は本当?満足度数字の裏側を読み解く方法

  • 公開日:2026/2/20
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業者サイトを開くと、「施工実績○万件」「顧客満足度98%」という数字が目に飛び込んでくることがあります。「実績が多い業者なら安心だろう」と感じるのは、ごく自然な心理です。しかし実際には、同じ「満足度98%」という数字でも、第三者機関が中立な立場で調査したものと、業者が自社アンケートで集計したものとでは、その意味が大きく異なります。

また「施工実績○万件」という数字も、何を・どの期間・どの範囲で集計したかによって、受け取り方が変わります。このサイトでは、データに基づいた業者選びを提唱しています。数字を全否定するのではなく、「正しく読む視点」を身につけることが、失敗しない業者選びの第一歩です。

この記事では、実績数字や満足度数字の読み方と、それ以外の信頼できる判断軸をまとめて解説します。最後まで読むと、業者比較の精度がぐっと上がるはずです。


「施工実績○万件」—その数字は何を指しているのか

業者サイトの「施工実績○万件」という表記は、一見シンプルに見えますが、実は確認すべきポイントがいくつかあります。数字の大きさだけで判断せず、まずその数字が何を集計したものかを把握することが重要です。

「累計実績」と「年間実績」で意味がまったく異なる

「施工実績200万件」という数字を見たとき、それが「創業以来の累計」なのか「直近1年間の実績」なのかによって、意味が大きく変わります。

たとえば創業20年の業者が「累計200万件」を掲げている場合、単純計算で年間10万件ほどの規模感になります。一方で「年間施工実績200万件」であれば、全国規模で相当数の拠点とスタッフを抱えていることが推察されます。どちらが良い・悪いということではなく、数字の意味を正確に把握することが大切です。

業者サイトの実績数字を見る際は、「累計」か「年間」かを確認しましょう。多くの場合、数字の近くに期間の記載があります。見当たらない場合は、問い合わせ時に確認するのが確実です。

エアコンクリーニングだけの件数か、ハウスクリーニング全体の件数か

もうひとつ見落としがちなのが、「何のクリーニング実績を合計しているか」という点です。ハウスクリーニング業者の多くは、エアコン以外にも浴室・キッチン・レンジフード・トイレなど複数のサービスを提供しています。「ハウスクリーニング実績○万件」という数字の内訳が、すべてエアコンクリーニングとは限りません。

エアコンクリーニングを依頼したいのであれば、エアコン専門の実績件数が記載されているかどうかを確認することで、より適切な判断ができます。業者によっては「エアコンクリーニング累計○台」と専門の実績を別途記載しているところもあります。

実績数字の「公式な裏付け」があるかどうか

施工実績の数字は、多くの場合、業者の自己申告です。第三者機関が検証・認証した数値ではないケースがほとんどです。これは「嘘をついている」ということではありませんが、誰でも自由に記載できる数字である以上、単独の根拠として絶対視するのは避けた方が賢明です。

実績件数よりも、「実際の施工写真の充実度」「口コミの量と具体性」「スタッフの資格・研修制度の明示」が合わさってはじめて、その数字の説得力が増します。実績数字はあくまで「参考値のひとつ」として位置づけましょう。


「顧客満足度○%」—その数字は誰が、どうやって計算したのか

「顧客満足度98%」という表記は、業者サイトでよく目にします。しかしこの数字、一口に「満足度」と言っても、調査方法によって意味が大きく変わります。数字の出どころを確認することが、正確な判断への第一歩です。

自社アンケートによる満足度

作業後にスタッフが口頭で確認したり、メールアンケートを送付して集計する方式。調査設計・集計方法を業者が自由に決められるため、透明性の確認が難しい。母数・調査期間が非公開のケースが多い。

第三者機関による満足度調査

オリコン顧客満足度調査など、独立した調査機関が実施するアンケート。調査設計・母数・調査期間が公開されており、中立性が高い。複数業者を同一基準で比較できる。

自社アンケートと第三者機関調査の違い

「満足度○%」には大きく分けて2つのパターンがあります。ひとつは業者が独自に実施する顧客アンケート、もうひとつは外部の調査機関による調査です。

たとえばオリコン顧客満足度調査(ハウスクリーニング)は、実際にサービスを利用した消費者へのアンケートを基に、独立した立場で集計・公開しています。同調査では調査概要(対象人数・調査期間・調査方法)が明示されており、データ監修も外部の学術機関が担当しています。

一方、業者自社のアンケートは設計・集計方法を業者が自由に決められます。どちらが良い・悪いということではありませんが、「どちらの満足度か」を把握した上で数字を読むことが大切です。業者サイトの満足度数字に「オリコン調査」などの記載がある場合は第三者機関調査、そうした記載がなければ自社調査である可能性が高いです。

満足度の「母数」と「回答率」が公開されているか

「満足度98%」という数字でも、調査対象が50人の場合と5,000人の場合では、統計的な信頼度がまったく異なります。50人中49人が「満足」と回答した98%と、5,000人中4,900人が回答した98%では、後者の方がより実態に近い数字と見なせます。

業者サイトの満足度数字に「n=○○(○○人を対象に調査)」といった母数の記載があるかどうかを確認してみましょう。母数が明示されている業者は、調査の透明性に対して誠実な姿勢があると言えます。

調査時期・調査対象が明記されているか

「いつの」「誰を対象とした」調査なのかが不明な満足度数字は、そのまま信頼するのは適切ではありません。数年前に行った調査を今も掲載しているケースや、作業が特に好評だった時期のみのデータである可能性もあります。

調査時期・対象・方法が明示されている業者の数字は透明性が高く、そうでない場合は「参考値のひとつ」として扱うのが適切です。不明点があれば問い合わせ時に確認することもできます。


フランチャイズ業者の「本部実績」と「実際に来るスタッフ」のギャップ

エアコンクリーニングの大手業者の多くは、フランチャイズ(FC)方式で運営されています。FCとは、本部がブランドやノウハウを加盟店に提供し、加盟店が各地域でサービスを行う仕組みです。このFC方式の実態を理解しておくと、実績数字の読み方がさらに正確になります。

💡 FC本部の実績数字は「チェーン全体の通算成績」

フランチャイズ本部の「施工実績○万件」は、全国の加盟店が積み上げた施工件数の合算です。これは、全国に店舗を持つファミリーレストランチェーンが「累計来客数○万人」と掲げるのと似た構造です。チェーン全体の数字と、近所の一店舗の実績は別物です。エアコンクリーニングでも同様に、「本部の合算実績」と「自宅に来る担当エリアの加盟店スタッフの経験」は、別のものとして理解しておくことが大切です。

フランチャイズ本部の実績数字=全加盟店の合算である

大手FC業者が掲げる「施工実績○万件」は、全国の加盟店が積み上げた施工件数の合計です。本部が直接施工した件数ではなく、ブランドを共有する全加盟店の合算として理解する必要があります。

つまり「実績○万件の業者に依頼した」としても、実際に自宅に来るのは担当エリアの加盟店スタッフです。そのスタッフの個人的な施工経験・技術力は、本部の合算実績とは別の問題です。

一方でFCには、本部による統一された研修制度や品質基準があるというメリットがあります。研修制度が充実した本部のFC加盟店であれば、一定水準の品質は担保されています。本部実績と加盟店品質を切り分けて考えることで、より正確な判断ができるようになります。

フランチャイズの品質ばらつきと見分け方

FC業者を選ぶ際は、本部全体の実績より「担当エリアの加盟店」に絞った口コミを確認することが実践的な方法です。Googleマップのレビューや、くらしのマーケットなどの比較プラットフォームでは、エリアや店舗を絞って口コミを確認できます。

全国規模の大手業者でも、担当エリアの加盟店に対してネガティブな口コミが集中している場合は、慎重に判断することをおすすめします。大手業者と個人業者の違いを比較した記事も参考にしてみてください。

直営店とフランチャイズ加盟店の違いを確認する方法

業者のホームページ上にある「会社概要」「よくある質問」などにFC方式かどうかの記載があることがあります。記載が見当たらない場合は、問い合わせ時に「対応いただくのは本社スタッフですか、それとも加盟店のスタッフですか」と確認するとわかります。

ダスキンのエアコンクリーニングを詳しく解説した記事では、大手FC業者の具体的なサービス内容・研修制度・品質基準を確認できます。FC業者を検討している方はあわせてご覧ください。


実績が少ない業者が「技術力が低い」とは言い切れない理由

「実績が多い業者=信頼できる」という考え方は自然ですが、その裏返しとして「実績が少ない業者=技術が低い」と判断するのは早計です。創業年数や件数だけでは測れない技術力を持つ業者も少なくありません。

創業年数が浅くても技術力が高い業者の特徴

長年の大手ハウスクリーニング業者や専門業者で経験を積んだ後、独立・開業するケースがあります。この場合、法人としての創業年数は短く施工件数も少なくても、個人としての施工経験は豊富です。

こうした業者を見極めるポイントとして、以下が参考になります。一般社団法人日本エアコンクリーニング協会(JACA)が設ける「エアコンクリーニング士」などの資格の取得有無、または前職での施工経験・研修歴の記載が業者のプロフィールにあるかどうかを確認してみましょう。

また、使用している機材・洗剤について具体的な記載がある業者も、技術へのこだわりが伝わります。「高圧洗浄機」の種類や「洗剤の成分」にまで言及している業者は、施工品質に対して意識が高い傾向があります。

地域密着型個人業者の口コミの「質」に注目する

口コミの件数が少なくても、内容が具体的・詳細な業者は、実際の技術力が口コミに反映されているケースが多いです。

「分解後の状態を写真で見せてくれた」「作業前にエアコンの状態と作業内容の説明があった」「汚れの原因や今後のメンテナンス方法まで教えてくれた」といった具体的な内容の口コミは、件数が少なくても信頼性の高い情報です。逆に「よかったです」「満足しました」という短い感想ばかりの場合は、実態の把握が難しいこともあります。

「件数より内容」という視点で口コミを読むことで、実績件数だけでは見えない業者の実力が伝わります。大手業者と個人業者を比較した記事も参考に、業者の規模だけに縛られない判断軸を持ちましょう。


実績数字より優先して確認すべき5つのチェックポイント

ここまで実績数字・満足度数字の読み方を解説してきましたが、「では実際に何を確認すれば良いのか」という点も整理しておきましょう。以下の5つのチェックポイントは、実績数字よりも実用的な判断軸になります。

業者を選ぶ前に確認したい5つのポイント

  • ① 損害賠償保険への加入と補償上限が明示されているか
  • ② 料金体系が明確で、追加料金の発生条件が事前に説明されているか
  • ③ 実際の施工前後の写真や動画がホームページに掲載されているか
  • ④ 仕上がり不満時の再施工保証の有無と期限が記載されているか
  • ⑤ スタッフの研修制度・資格に関する記載があるか

① 損害賠償保険の加入・補償上限を確認する

エアコンクリーニングは分解・高圧洗浄を伴う作業です。作業中に家電の破損・水漏れ・壁や床への傷つきが発生することが、注意していても完全にはゼロにはなりません。こうしたトラブルに備えて、損害賠償保険に加入しているかどうかを事前に確認することが重要です。

⚠️ 損害賠償保険の確認を怠ると

損害賠償保険に加入していない業者との間でトラブルが発生した場合、補償を受けられない可能性があります。作業前に「損害賠償保険に加入しているか」「補償上限はいくらか」を必ず確認しましょう。業者のホームページや問い合わせで確認できます。

確認すべきは「保険に加入しているかどうか」と「補償上限はいくらか」の2点です。補償上限は業者によって異なるため、気になる場合は問い合わせ時に確認しておくと安心です。

② 料金の透明性(見積もり・追加料金の明示)

標準的なエアコンクリーニングの料金が明示されているか、加えて「どのような場合に追加料金が発生するか」が事前に明記されているかを確認しましょう。

お掃除機能付きエアコン・天井埋め込み型・室外機クリーニング・防カビコーティングなどはオプション料金が発生するケースがほとんどです。当日になって初めてこれらを案内される場合、予算を大きく超えることがあります。料金ページに詳細な条件が記載されているか、または見積もり時にすべての条件を説明してくれるかを確認してください。最新の料金は各業者の公式サイトでご確認ください。

③ 作業前後の写真・施工動画の公開有無と保証内容

ホームページに実際の作業前後の写真や動画を掲載している業者は、自社の技術に自信がある表れと言えます。フリー素材や関係のないイラストのみで、実際の施工写真がない業者は、技術の実態が確認しにくいという点に注意が必要です。

また仕上がりに満足できなかった場合の「再施工保証」の有無と期限も確認しておきましょう。「作業完了後3日以内に申し出があれば無料で再施工」といった保証を設けている業者も多くあります。保証内容が具体的に明示されている業者は、サービスの品質に自信を持っている証拠とも見なせます。

詳しい業者選びの方法はエアコンクリーニング業者の選び方ガイドでも解説しています。


数字と複数指標を組み合わせた業者評価の考え方

これまで解説してきたように、実績数字や満足度数字は「完全に無意味」というわけではありません。ただし、それだけを根拠にするのではなく、他の情報と組み合わせて総合的に判断することが、失敗しない業者選びの鍵です。

実績数字は「参考値のひとつ」として位置づける

たとえば「施工実績50万件・損害賠償保険加入確認済み・作業前後の写真あり・担当エリアの口コミ平均評価が高い」という業者と、「施工実績100万件・保険の記載なし・写真なし・担当エリアの口コミが少ない」という業者を比較した場合、前者の方が確認できる信頼指標が揃っていると言えます。

実績件数の多寡は判断材料のひとつに過ぎません。損害賠償保険・料金の透明性・作業写真・保証内容などの具体的なチェックポイントと組み合わせて、総合的に判断することをおすすめします。

口コミと実績数字を組み合わせて読む方法

「実績が多い業者の担当エリアの口コミ評価が低い」「実績件数は少ないが口コミの内容が充実している」というケースも珍しくありません。

実績数字が多い業者でも、「店舗・担当者によってサービスの質にばらつきがある」「当日になって予定外の追加料金を案内された」といった口コミが目立つ場合は慎重に判断した方が良いでしょう。口コミを読む際は、件数の多さだけでなく、内容の具体性・最新性・ネガティブな口コミへの業者の返信対応も確認することをおすすめします。

具体的な業者の比較・評価については安心業者の選び方ガイドをあわせてご覧ください。


よくある質問(FAQ)

業者サイトに「満足度98%」と書いてあったら信頼できますか?

自社アンケートか第三者機関による調査かを確認することが大切です。自社アンケートの場合、調査方法・母数・調査期間が非公開のケースが多いため、「参考値のひとつ」として扱うのが適切です。オリコン顧客満足度調査など外部機関による調査が根拠になっている場合は、調査概要が公開されているため透明性が高いと言えます。

フランチャイズ加盟店に頼むと品質が低くなりますか?

一概にそうとは言えません。研修制度が整った本部のFC加盟店であれば、一定水準の品質は担保されています。ただし、加盟店ごとに対応の丁寧さや技術の熟練度に差が出ることもあります。担当エリアの加盟店に絞った口コミを個別に確認することが、より実態に近い判断につながります。

実績件数が少ない業者は選ばない方がいいですか?

そうとは言い切れません。業界経験のある方が独立した業者の場合、法人としての創業年数は短くても施工経験は豊富なケースがあります。損害賠償保険への加入・料金の透明性・実際の施工写真の公開・保証内容といった他の判断軸が揃っていれば、実績件数が少ない業者でも十分に信頼できる場合があります。

オリコンの顧客満足度調査と業者自社の「満足度調査」は何が違いますか?

最大の違いは調査の中立性と透明性です。オリコン等の第三者機関は、業者から独立した立場で調査を設計・実施し、調査概要(対象人数・調査期間・調査方法)を公開しています。一方、業者自社のアンケートは調査設計・集計方法を業者が自由に決められるため、外部からの検証が難しいという特徴があります。

エアコンクリーニング業者が損害賠償保険に加入していない場合は問題ですか?

万が一、作業中に家電の破損・水漏れ・床や壁への損傷が発生した場合、保険に加入していない業者では補償が受けられない可能性があります。トラブル時のリスクを考えると、依頼前に「損害賠償保険への加入の有無」と「補償上限」を確認しておくことを強くおすすめします。


まとめ:エアコンクリーニング業者の「数字」を正しく読む

この記事では、業者サイトに掲載される実績・満足度数字の読み方と、実績以外の信頼指標について解説しました。

  • 「施工実績○万件」は累計か年間か、エアコン専門かを確認する

    数字の大きさだけでなく、何の・どの期間の実績かを把握することが第一歩です。

  • 「満足度○%」は自社調査か第三者機関調査かで意味が大きく異なる

    母数・調査時期・調査方法が明示されているかどうかも確認ポイントです。

  • フランチャイズ大手の実績は全加盟店の合算。来るスタッフの経験とは別物

    担当エリアの加盟店に絞った口コミを個別に確認することが実践的な判断方法です。

  • 実績が少ない業者が必ずしも技術力が低いわけではない

    資格・研修歴・口コミの質など、件数以外の指標も判断に加えましょう。

  • 損害賠償保険・料金透明性・作業写真・保証内容が実用的な判断軸

    実績数字は参考値のひとつとして位置づけ、複数の指標を組み合わせた総合判断が重要です。

数字を正しく読む視点を持つことで、業者比較の精度が格段に上がります。具体的な業者選びのステップや各社の比較については、以下の記事もあわせてご活用ください。

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