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【勘違いしていませんか?】エアコンのリモコン「内部クリーン」はお掃除機能付きエアコンではありません!役割と効果を徹底解説
- 公開日:2025/6/3
- 最終更新日:
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エアコンのリモコンに表示される「内部クリーン」ボタン。「これを押せばエアコンが自動で掃除してくれるんでしょ?」そう思っていませんか? 実は、多くの方がこの機能について誤解されています。
結論から言うと、リモコンの「内部クリーン」機能は、フィルターを自動で掃除する「お掃除機能」とは全く異なる機能です。
この記事では、エアコン清掃のプロが、「内部クリーン」機能の本当の役割と効果、そして「自動お掃除機能付きエアコン」との決定的な違いを徹底的に解説します。あなたのエアコンを正しく理解し、効果的にお手入れするための第一歩として、ぜひ最後までお読みください。
目次
- リモコンの「内部クリーン」機能とは?その本当の役割
- 内部クリーン機能の効果と限界
- 「内部クリーン」と「お掃除機能付きエアコン」は全く別物!決定的な違いを比較
- エアコンを本当に清潔に保つには?プロの推奨と日常ケア
- まとめ:正しい知識でエアコンを快適に
リモコンの「内部クリーン」機能とは?その本当の役割
多くのエアコンに搭載されている「内部クリーン」機能は、エアコン内部の「乾燥」を目的としたものです。
なぜ乾燥が必要なのか?
冷房運転や除湿運転を行うと、エアコン内部の熱交換器(フィン)はキンキンに冷やされます。これにより、室内の暖かい空気が熱交換器に触れると、コップに冷たい飲み物を入れた時に水滴が付くのと同じ原理で「結露」が発生します。
この結露は、運転停止後もエアコン内部に水滴として残り、湿った状態が続きます。湿気はカビや雑菌が最も好む環境であり、放置するとすぐに繁殖し、あの嫌な「エアコンのニオイ」の主な原因となります。
内部クリーン機能の主な目的は、この運転後の「湿気」を取り除き、カビや雑菌の繁殖を抑制することにあります。
運転を停止した後に、送風運転や弱暖房運転を一定時間行うことで、内部を乾燥させます。
内部クリーン機能の効果と限界
内部クリーン機能の効果
- カビ・雑菌の繁殖抑制: 内部を乾燥させることで、カビが繁殖しにくい環境を作り、ニオイの発生を抑える効果が期待できます。
- エアコン内部の清潔維持の一助: 定期的に使用することで、カビの発生を緩やかにし、エアコンを比較的清潔な状態に保つ助けになります。
内部クリーン機能の限界
しかし、内部クリーン機能には以下のような限界があることを理解しておく必要があります。
- 既に発生したカビは除去できない: 内部クリーンは「予防」のための機能であり、既に内部にこびりついたカビや汚れを洗い流したり、除去したりする効果はありません。
- ホコリは除去できない: フィルターに溜まったホコリはもちろん、内部のフィンやファンに付着したホコリを掃除する機能ではありません。
- 完璧な乾燥は難しい: エアコンの構造上、完全に内部を乾燥させることは困難です。特に湿度が高い時期は、完全にカビの発生を防ぎきることはできません。
- 電気代がかかる: 内部クリーン運転中も電気を消費します。頻繁に使いすぎると、その分の電気代はかかります。
この機能だけで「エアコンの掃除は完璧」と考えるのは大きな間違いです。カビやホコリの根本的な除去には、別の清掃方法が必要です。
「内部クリーン」と「お掃除機能付きエアコン」は全く別物!決定的な違いを比較
多くの方が混同しがちな「内部クリーン」と「お掃除機能付きエアコン」ですが、両者は目的も仕組みも大きく異なります。
「自動お掃除機能付きエアコン」とは、フィルターに付着したホコリを自動で掻き取り、ダストボックスに集めたり、自動で屋外に排出したりする機能を指します。
以下の比較表で、その違いを明確に理解しましょう。
項目 | 内部クリーン機能 | 自動お掃除機能付きエアコン |
---|---|---|
主な目的 | エアコン内部の乾燥を促し、カビ・ニオイの発生を抑制 | フィルターのホコリを自動で除去し、目詰まりを防ぐ |
対象となる汚れ | 湿気によるカビ・雑菌の繁殖(予防) | フィルターに付着したホコリ |
清掃箇所 | 熱交換器や送風経路の「湿気」 | フィルター(ホコリ) |
メカニズム | 運転停止後に送風や弱暖房を行う | フィルターをブラシなどで自動で清掃し、ホコリを収集または排出 |
手動掃除の必要性 | 必要(カビ・ホコリは除去されない) | 必要(ダストボックスの清掃、内部のカビ除去など) |
搭載機種 | ほとんどのエアコンに搭載 | 一部の高級・多機能モデルに搭載 |
本体の見た目 | 通常タイプと変わらない | 奥行きが厚い、ダストボックスがあるなど構造が複雑 |
料金(クリーニング時) | 通常タイプと同じ | 通常タイプより高額になることが多い |
このように、「内部クリーン」機能は、エアコン内部の乾燥を助ける役割に特化しており、自動で「掃除」をする機能とは全く性質が異なります。「内部クリーン」ボタンがあるからといって、あなたのエアコンが「お掃除機能付きエアコン」であるとは限らないのです。
お掃除機能付きエアコンの見分け方(改めて確認)
ご自身のエアコンが「お掃除機能付き」かどうかは、以下のポイントで確認できます。
- リモコンに「フィルターお掃除」「手動お掃除」などの、具体的な「お掃除」を指すボタンがある。
- エアコン本体の奥行きが、一般的なエアコンよりも厚い(目安として30cm以上)。
- 本体パネルを開けると、フィルターの手前にブラシやダストボックスといった「お掃除ロボット」のようなユニットが見える。
エアコンを本当に清潔に保つには?プロの推奨と日常ケア
内部クリーン機能だけでは不十分であり、市販の洗浄スプレーにもリスクがあることをご理解いただけたかと思います。では、どうすればエアコンを本当に清潔に保ち、快適に使い続けられるのでしょうか?
プロが最も推奨する清掃方法:専門業者による分解洗浄
エアコンの内部に潜むカビやホコリを根本から除去し、健康被害や電気代の無駄をなくすためには、プロの専門業者による分解洗浄が最も安全で確実な方法です。
プロのクリーニングでは、エアコンを分解し、専用の機材と洗剤を使ってフィンの奥、送風ファン、ドレンパンなど、ご家庭では手が届かない部分まで徹底的に高圧洗浄します。これにより、カビの発生源を断ち、ニオイの根本解決、そしてエアコン本来の性能を取り戻すことができます。
日常的なセルフケアの重要性
プロのクリーニングを補完するために、日頃からできるセルフケアも大切です。
- フィルター掃除: 2週間に1回〜月に1回を目安に、フィルターのホコリを掃除機で吸い取るか、水洗いしましょう。フィルターの目詰まりは、エアコンの効きを悪くし、電気代の増加や内部のカビ繁殖を早める原因になります。
- ルーバーの拭き掃除: 送風口のルーバーは、比較的カビが発生しやすい場所です。柔らかい布で定期的に拭き取りましょう。
- 内部クリーン機能の活用: 冷房や除湿運転後は、必ず内部クリーン機能を活用し、内部の乾燥を促しましょう。これは予防策として有効です。
まとめ:正しい知識でエアコンを快適に
エアコンのリモコンにある「内部クリーン」ボタンは、エアコン内部の湿気を取り除き、カビやニオイの発生を「抑制」するための便利な機能です。しかし、フィルターのホコリを自動で除去する「お掃除機能」とは全く異なり、既に発生したカビや汚れを「掃除」する効果はありません。
この誤解を解消し、内部クリーン機能の限界を理解することが、エアコンを正しくお手入れするための第一歩です。
本当に清潔で快適な空気環境を保ちたいのであれば、定期的なフィルター掃除や内部クリーン機能の活用に加え、数年に一度は専門業者による分解洗浄を検討しましょう。あなたのエアコンが、健康で快適な生活空間を提供する助けとなることを願っています。
【プロが推奨】エアコンの徹底洗浄はプロに任せよう!
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